日々寒くなる雪の季節でも、冬眠せずに活動している動物たちがいます。雪原に残された足跡や食事の跡を読み取るとその行動が見えてくるのだとか。おや? 冬の彼らのことを調べていたら、小さな謎に行き当たりました。
横並びの大きな後ろ足と小さな前足の足跡が続いていたら、エゾユキウサギが通った印です。ここで最初の謎。足跡が途中で消えています。ウサギは何処へ? 実はこれ「止め足」と言う追っ手をまく技。走ってきたウサギはいったん止まって少し後戻り、そして横へ思いっきりピョーン。臭いを頼りに追ってきたキタキツネはここで追跡不能になってしまうそうです。
クルミの殻が落ちていたら、それはエゾリスがいた証拠。彼らは、秋のうちに森のアチコチへ木の実を埋めておき、食料の少ない冬はそれを掘り返して食べています。ここで謎その2。彼らはどうやって、雪の下に隠れた実の場所をピタリと掘り当てられるのか?この謎、はっきりした答えはわからないのですが、どうやらエゾリスは嗅覚が優れていて、実の在りかを鼻で察知しているらしいのです。ただ、あまりにも多くの場所に埋めているので、食べ忘れた実が春に芽を出すこともあるようですよ。
足跡を追ってもなかなか見つけられないのがエゾクロテン。数が少なく、生態そのものが謎です。その姿はふるさと切手にもなっていて、雪の中からちょこんと黄色い毛並みのテンがこちらを見ている図案はなんとも可愛らしいもの。でも、黄色いのにクロテンとはこれいかに? その謎は冬が終わると解決します。夏毛になった彼らの体は真っ黒。意外に知られていない夏の姿は、まさにクロテンでした。
謎のつきない森の住人たち。でも彼らが、年末に向けて忙しそうに動き回る二足歩行の生きものを見たら、もっと謎だらけなんでしょうね。
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